分散型クラウドストレージ2銘柄

分散型クラウドストレージ2銘柄

ブロックチェーン技術を使ったクラウドストレージサービスを提供している2銘柄に、SiaとStorJがある。両社ともユーザーのハードウェアストレージを借上げ、それをブロックチェーンで暗号化することで、必要な人に対して貸し出すサービスを行っている。

クラウドストレージサービスで有名なのはDropBoxや、Amazon S3で、最近ではboxがNYSEに上場していたりするように、インターネットの普及とともにかなり一般化したサービスであるろう。

SiaとStorJのプロジェクトは、このクラウドストレージサービスを、ユーザーの余剰ハードディスクを借上げ、ブロックチェーン化して別のユーザーへ貸し出しをするものだ。また、ユーザーが保存したデータに関してもブロックチェーン化することでセキュアな状態を維持しており、パスワードの流出やハッキングによるデータ流出などに対しての安全性を高めている。

両社ともこのハードディスクの余剰スペースのやり取りに関して、ブロックチェーン化された仮想通貨を利用しており、Siaは独自のブロックチェーン仮想通貨、StorJは最近イーサリアムのデジタルトークンERC20ベースになった。

2社ともブロックチェーンを使用しているが、興味深いのはSiaがマイナーを活用しているのに対して、StorJがマイナーへの報酬型ではなく、分配型を採用している点であろう。

現在のところ、ユーザーからハードディスクスペースを借り上げる、という方式を採用しているので、この報酬形態の違いがサービスの普及度にどの程度差が出てくるのかが興味深い点だ。

仮想通貨、およびトークンの設計と報酬施策の作り方によってサービスの優位性と仮想通貨の強さ、事業戦略における事業の将来性が変わってくるからである。

Sia Full Chart

StorJ Full Chart


興味がある方は、時価総額の違いやユーザー数の違いなどを比較してみると良いだろう。

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