中国の仮想通貨取引所での取引は、4月の規制解除以降徐々に伸びている。下記は、人民元、日本円、USドルベースでのチャートの主要取引所での比較。値動きはほぼ同じであるが、ボリュームの違いを確認してみたい。
BTC/CNY 05-09
OKcoinの人民元取引でのチャート。4月以前のボリュームを比較してみると、5月以降で多いときでは3倍程度に増えていた。
BTC/JPY 05-09
Bitflyerの対日本円でのチャート。日本円の場合もほぼ同じ程度のボリューム量で推移している。
BTC/USD 05-09
Bitfinexでの対USドルベースでのチャート。
さらに、1月から4月のチャートを見てみたい。
BTC/CNY 01-04
OKcoinでの取引量は1月以降は急減している。昨年12月までの取引量の多さをチャートは物語っているが、取引量の多かった時でも、ビットコインの価格はさほど上がっていなかった。中国市場主体の取引では、売り買いが常に交錯していたためボリュームが増えていたと推測することもできるだろう。
BTC/JPY 01-04
中国の規制以前からでも、取引量は一定のゾーンの中に収まっている形ではあるが、これが5月以降増えていくことになる。PBoCの規制以降では中国勢がボリュームを減らしたため、相対的に日本勢が市場シェアを伸ばすことになり、結果として値動きに下方硬直性が強くなっていった可能性がある。
BTC/USD 01-04
Bitfinexでの対USドルベースでのチャート。同じように中国勢の規制以降、ボリュームは増えていくが、4月にかけては一時下がっていった。