中国のICO禁止で下げがキツかった主な仮想通貨
今回の中国のICO規制は、ICOブームに冷や水をかけることになった。ビットコインの下落率は現時点で10%程度(記事作成時点)とさほどでもないが、最近は相場の高騰局面であっただけに高値掴みをしていた投資家も多く、見切り売りが出た形だ。
また、ICOでよく使われる仮想通貨の代表格がイーサリアムだったので、時価総額2位通貨の下落は他の通貨に大きな影響を与えた。一時局面ですむか、大きな調整局面入りするか、投資家は見極めを求められている。今後、ちょっとしたネガティブニュースで大きく下落する可能性もあり、1本調子であげていく状況から上下にボラティリティーが拡大する状況にシフトした可能性が高い。
以下は、主な仮想通貨で下落率が目立ったもの6選。(データはCoingeckoより抽出、価格値は記事作成時、24時間チャート)
1. NEO
前日高値:3,338円 → 現在値:2,167円付近
下落率35.1%
「中国版のイーサリアム」を目指していた中国初のパブリックブロックチェーンによる仮想通貨。当然のことながら下落率は1位。
2. IOTA
前日高値:80.15円 → 現在値:56.1円付近
下落率31.1%
「IOTに最適化された仮想通貨」ということで、自身のICOと同時に爆騰。その後は昨今のモメンタムで上昇していただけにセンチメントが急激に悪化した形に。
3. ETC
前日高値:2,051円 → 現在値:1,598円
イーサリアムのハードフォーク通貨で、実際のとこはイーサリアムクラシックのトークンを使ってのICOトークンはあまりないと思われるが、ICO関連仮想通貨との連想から下げ。
4. ZEC
前日高値:28,089円 → 現在値:22,165円
下落率22.2%
ゼロ知識共有ベースの暗号通貨であり、この局面で下げたということは実需の売りから下げたと想定されるのではないだろうか?
5. BCH
前日高値:66,635円 → 現在値:53246円
下落率20.0%
6. EHT
前日高値:37,630円 → 現在値:30,634円
下落率19.9%
ICOブームを主導をしてきた通貨。しかしながら、イーサリアムトークンを使ってICOをしている事例はまだマシなほうで、実際にはわけのわからないトークンであることも多々ある。