中国取引所のシェアと取引所規制の流れ

ICOによる取引所の一時停止の観測報道で、SNS等で確認された中国の取引所は、OKCoin、BTC China、Huobiの3取引所である。この3取引所の市場シェアに関して、bitcoinity.orgのデータを元に確認してみたい。

ここ6ヶ月のBTC取引量では、Okcoinは3位(人民元ベース)と11位(USDベース)、BTC Chinaが7位(人民元ベース)、Huobiが14位となっている。










6ヶ月間の取引所シェアでは、Okcoinは10.51%、BTC Chinaが7.52%だ。データにはないが、Huobiは2~2.5%程度であろう。
この6ヶ月間での隔月毎の取引量の推移は以下。
4月は一時的に取引量が3M程度まで減っているが、ここ半年での取引所での取引量は5M~6M程度で推移している。

一方、対前年比でみると2017年は大きく落ち込んでスタートした年である。
昨年の取引所での最高値が175M付近であるが、2017年1月から中国人民銀行が仮想通貨の取引を厳格化したことから取引量は急減した。現在は最盛期の1/30~1/35というところで推移している。

ここ2年間の取引では、中国勢が圧倒的なシェアを占めている。(ただし、中国取引所のシェアは2017年1月を境に急減している。)
OKcoinが39.79%、Huboiが37.4%、BTCChinaが16%となっており、上位3社を中国勢で占め、実質的には9割を占めていた。

2017年1月11日 中国人民銀行が中国国内の取引所の検査に着手
2017年2月28日 資金決済、マネーロンダリング等の規制に違反する取引所の閉鎖を勧告、その後取引は規制
2017年4月11日 Okcoinから取引規制解除のアナウンス
2017年5月31日 中国取引所、出金規制の解除のアナウンス

以上が大きな流れである。中国3大取引所は、実質的には2017年の6ヶ月間は、中国当局の規制対応を迫られていた。2017年以降、イーサリアムに代表されるビットコイン以外のALTコインの取扱を開始している。







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