ウィンクルボス兄弟とBitInstant

BitInstantのチャーリー・シュレム容疑者とロバート・ファイエラ容疑者がマネーロンダリングと送金法違反で米検察当局に訴追された。

BitInstantは米財務省に初めて登録したビットコイン取引所の一つで、同社はウィンクルボス兄弟から出資を受けたことで注目を集めた。

同兄弟は、フェイスブックの所有権をめぐりマーク・ザッカーバーグと争ったことで知られている。映画「ソーシャルネットワーク」でも描写されていたので覚えている人も多いのではないだろうか。BitInstantは、同兄弟の運営するウィンクルボス・キャピタルから150万ドルの資金調達を行った。

ウィンクルボス兄弟は、2012年8月頃、ビットコイン価格が10ドル以下の時に1,100万ドル(約11億円)をビットコインに投資している。ウィンクルボス兄弟はビットコインの総流通量の約1%を保有しているため、今後、ビットコインが通貨として定着し、価格が上がるほどその恩恵に預かる事ができるということになる。

こういった経緯によりビットコイン取引所であるBitInstantに投資を行ったのであろうが、今回の逮捕による同兄弟の投資シナリオが狂う格好になった。

今回逮捕されたチャーリー・シュレム容疑者は、ビットコインの普及を推進する団体「ビットコイン財団(Bitcoin Foundation)」の副代表も務めており、ビットコインの普及になんらかの支障をきたすのではないか?という見方がある。

その一方、本来的には合法的に使われているものであるため、より法令遵守の考え方や様々な角度からビットコインそのものの定義が進むという見方も存在している。

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