ビットコインでのオルタナティブ投資の可能性

先週の海外金融市場は株式を中心にリスク回避姿勢が強く、
ダウは1カ月ぶりの16000ドル割れ。ドル円は一時102円まで
下落した。

一方、ビットコイン価格はドル建てで平穏な動き。
24日はMt.Goxベースで910~930ドル程度で
方向感に欠ける動きが続いた。

金融市場が休みとなる25日(土)になると
ビットコイン価格は上昇基調で推移。
26日の朝方は970ドル台に達した。

ビットコイン価格は、世界各国当局の規制の動きに
翻弄されることが多いが、金融市場との連動性は
ほとんどない状態。
安定的な収益を望む金融市場関係者にとって
ビットコインはオルタナティブ(代替)投資の有力な
ツールと言えなくもない。

これまで金融市場と無縁なオルタナティブ投資としては
不動産やアンティーク商品が使われていたが、
両者はともに流動性が低いという難点がある。
一方、ビットコインは流動性が高い。
今後の値動き次第とはいえ、ビットコインをオルタナティブ
投資の一環と考える投資家が増えても不思議ではない。

ただ日本人投資家の場合、ビットコインの値動きが
基本的にはドル建て中心のため、
たとえビットコインを買ったとしても
ドル円リスクは抱えたままとなる。要注意。
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