Bitcoin財団エグゼクティブ・ディレクター、慎重な投資を促す

Bitcoin財団エグゼクティブ・ディレクター、慎重な投資を促す

Bitcoin財団のLlew Claasen氏が、先月29日、アフリカのタンザニアでのTEDカンファレンスでの講演で、ビットコインの投資に関して慎重な投資を呼びかけた。

金融インフラが脆弱なアフリカでの仮想通貨の潜在的な可能性について講演した中で、「余裕があるという以上の余裕での投資」を最近の投資家に促している。

同氏はアフリカでの代替金融としてのビットコインの普及の可能性や中小企業の資金調達の可能性などに触れながら、「経済のボラティリティの高い国では、仮想通貨が特に反響を呼んでいる。それは人々に対して政府の金融政策の濫用から貯蓄を守る機会を提供することになるからだ」と述べている。

一方で、Claasen氏はビットコインは現金よりも素晴らしいものとは考えておらず、「あくまでも現金の代替手段として現在の金融環境の枠組みの外で保存できるデジタル形式のマネーであると考えて欲しい」と述べており、最近の相場の変動要因になっている、イケてない投資家("unsophisticated investors")を非難した。

「イケてない投資家は仮想通貨についての記事を読んで、それが真実であろうとなかろうと、長期的な将来についての決定を下す。それが極端な変動を起こす理由である」と彼は語っている。

しかし、10年後には誰もが1つは現地通貨、もう1つはさまざまな暗号通貨を反映した「2つの財布」を持っているだろうと述べている。

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仮想通貨の投資では、1.忍耐、2.運、3.智慧、の3つが重要で、智慧と忍耐に運がどのように作用するかで、その投資の成否が決まってくるのではないだろうか?実際、普通に倍になることもあれば、なんの予兆もなく1/10になることもあるのが、仮想通貨投資の世界なのだ。

将来にわたり仮想通貨が普及すると思うのであれば、まったく使う予定がない余裕資金のごくごく一部を超長期投資をする、という観点が仮想通貨を取り巻く現在の市場環境には向いているだろう。

同氏がアフリカで講演した29日のビットコインの最高値は1BTC=約48万円、本日現在は約55万円で、4日間で14.5%上昇している。
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