イーサリアムが秋に向けて上値が重いかもしれない理由
本日、ETH/JPYは上昇したがBTC/JPYが50万円到達の満足感から小幅反落。ETH/JPYも小幅安に転じている。
ETHはBTCとの連動性が高い値動きをするが、秋に向けてはやや上値が重くなるかもしれない。その大きな理由が、「メトロポリス」へのメジャーアップデートである。
ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨は、普及が進むに連れて技術的な進化を遂げていく。イーサリアムの場合は、予めアップデートのロードマップが決まっており、現段階では2段目の「ホームステッド」であるが、9月末に向けてここから3段目の「メトロポリス」へのアップデートが控えている。
「メトロポリス」へのアップデートは主に以下の4点になる。
1、プライバシー機能強化
→新しい「zk-SNARKs」の実装か、ゼロ情報知識証明の実装。
これにより利用者は高いレベルでの匿名性を保つことができるようになる。
(仮想通貨である「Zcash」との技術面での提携がある模様)
(仮想通貨である「Zcash」との技術面での提携がある模様)
2、スマートコントラクトの簡略化
→これによりスマートコントラクトのプログラマー負担の軽減につながりより利用しやすくなる。
3、セキュリティ強化
→イーサリアムネットワークへのハッキング対策として、ユーザーが秘密鍵を持つアドレスを決めることができるようになる。
4、マイニング方式の移行によるスケーラビリティーの軽減
→アップグレード「difficuty-Bomb」により、マイニングにおける難易度を上げる。(将来的なプルーフオブステークスからプルーフオブワークへの移行の為の準備とされている。)
以上の4点のどの点を見ても、イーサリアムがより安全に利用しやすくなるための準備であるといえるだろう。
こういったことから、「メトロポリス」のアップデートの成否を見極める為に、投資家が慎重になる可能性がある。
7月末から8月末のビットコインの上昇もBTCハードフォークとその後のSegwit2の実装がクリアされたことで説明がつく。
ただし、全く関係なく仮想通貨相場全体の値動きに左右されることも決してないわけではない。
果たして、イーサリアムの場合はどのような動きになるだろうか?