人民元からの回避ツールとしてのビットコイン

ビットコインの値動きが落ち着いてきたが、これは欧米勢がクリスマス休暇で動かないためだ、という見方がある。

たしかにもっともらしい見方だが、ごく一部を除き、金融市場のプロ達がビットコインの取引を活発にしているとも思えず、さほど説得力をもたない気もする。

中国では短期金融市場が落ち着きをみせておらず、いわゆるリスクオンにはなりにくい状況。
中国からの投げ売りが落ち着いたものの、新たにビットコインを買い進める状況ではないのだろう。

年末から年始にかけて、ビットコイン市場で一波乱ある可能性は否定しないものの、様子見姿勢が優勢なまま、年越しとなるように思える。

中国の政府不信は根強く、人民元からの回避ツールとしてのビットコインの優位性は維持されたままとみるべきだろう。
ビットコインから人民元への換金性が落ちたのは事実だろうが、ビットコインを通じてドルやユーロに換えるルートは残されている。来年になれば、また中国勢がやってくるとの見方もありだろう。
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